オートバイ業界の動向 排気量の移り変わり
オートバイ業界の動向 排気量の移り変わり
オートバイ業界の動向は免許制度の変更による排気量の制限に左右される事が多々あります。
1970年代に中型免許が導入されてから1990年代のオートバイブームの頃までは各メーカー共中型免許で運転できる最大の400ccクラスに力を入れて様々な車種が発売されましたが、90年代後半の免許制度改革で大型免許を教習所で取得出来るようになるとオートバイ業界でも変化が起こります。
それまで一部のライダーにしか需要の無かった大排気量車の需要が増え、それに合わせて大型に力を入れるようになり、それに伴いそれまで主流だった中型は徐々に姿を消していきました。
こうした動向は結局は大型免許を持っている方には良かったのでしょうが、これからバイクに乗ろうという新規のライダーの減少につながってしまいます。
新たに免許を取得した場合は大抵普通二輪免許で中型車までしか乗れないのですが、そういった排気量に魅力的な車種が無くなってしまったという事も原因の一つでしょう。
新しいライダーが増えないとオートバイ業界も縮小していってしまいます。ですので近年になり大型ばかりに力を入れてきたメーカーも中型に新たな車種を投入するなど再び力を入れはじめています。